本日は、男性限定ラインの革手袋、button(ボタン)をご紹介します。

テトの扱う革手袋の多くは、羊の革を使用しているものが多いのですが、このbuttonシリーズのみ、ディアスキンと呼ばれる、鹿革を使用しています。

鹿革は、なんといってもしなやかな柔軟性と優れた耐久性が特長で、中でも特にディアスキンは『革のカシミヤ』とも呼ばれるほどの上質な素材です。

実は鹿革は、ここ日本では古くから多用され、私たちの祖先にとってなじみ深い革なのをご存知でしたか?
日本では、飛鳥時代から江戸時代にいたるまで、武具や衣服、部品に鹿革が使われていたものが多く発見されています。
武士の鎧や兜、刀の鞘、足袋などにも多く使われていたのです。なんと、平安時代に流行した貴族の遊び、蹴鞠にも鹿革が使われていたそうです。
それぞれの用途を思い浮かべても、鹿革の丈夫さが想像できますね。

湿気にも強く、通気性が高いことから、においがつきにくいのも鹿革の特長で、湿気の多い日本の気候には最適です。

テトのbuttonシリーズでは、北米の野生の鹿をイタリアで仕上げた革を使用しています。
天然ものならではの、ざっくりとしたシボ(皺)がいい味を出しています。
あえて革を少し厚くして、革本来のしなやかさや、やわらかさを引き出す仕上げ方をしています。

縫い目が外に出る、『外縫い』という縫い方は、内側の縫い代が手にあたらないので、手を入れたときの感触がやわらかく、手のフィット感を高めてくれると同時に男性らしいデザインになる縫い方です。
このアイテムを作ってもらっているクロダさんの縫製の丁寧さも一目でわかる逸品となっています。
アイテムの名前にもなっている、テトオリジナルのホック(button)がさりげなくアクセントです。

裏地は、カシミヤとウール混のニット素材となっています。
カシミヤやウールなどの天然素材は、素材そのものが、湿気を吸ったり、吐いたりできる調湿効果を持っています。動物繊維は、湿度の高い環境や乾燥している環境に合わせて表面にあるキューティクルが開閉し、吸湿や放湿を行うという機能を備えているのです。
あたたかく蒸れにくい、天然素材ならではのメリットなのです。

手袋は蒸れるので苦手、と思われている方も多いですが、調質作用を備えた天然素材を使っているものだと、ちょうどよく調節してくれるので、是非試してみてくださいね。

Photo:Yusuke Kida