革手袋の分野では、国内シェアの約20%を占める株式会社クロダ。国際的な見本市にて数々の受賞経歴をもち、その技術は折り紙つきです。

オロビアンコをはじめとした有名メゾンのOEMを幅広く手がけ、過去に皇室から依頼を受けて皇后陛下の手袋を作ったこともあるほどです。東かがわの本社では、新しい技術の開発や伝承にも積極的に取り組んでいます。

厳選された上質な素材と、職人の高い技術力が光る革手袋は、まずしっとりとした柔らかさと縫製の細部の美しさに驚きます。

革は縦横斜めに伸びる特性があり、部位によっても厚さや伸び方が均一ではありません。手は関節が多いため、その手の動きに合わせた伸縮を計算しながら裁断、縫製と工程を進めていきます。針穴が開いてしまうため、縫い直しはきかないところが難しいところ。革の性質を熟知した職人技が必要なのです。

いくつかある縫い方の中でも、ピケ縫いと呼ばれる難しい技法は、今はヨーロッパでも見ることが少なくなったと言われますが、日本ではよく見られる縫い方です。着用時の内側のごわつきが少なく、指が長くすっきりと見えます。細い指の上で縫い目が表にはっきりと見えてしまうため、かなりの縫製技術が求められますが、その美しさをたっぷり堪能してもらおうと、今回はあえて目立つ色の糸で仕上げてもらいました。

この手袋が似合う自分をキープしようと思わせてくれる、なんだか背筋が伸びる気がするような逸品に仕上がりました。

株式会社クロダ
〒769-2601 香川県東かがわ市三本松722-1

Photo:Youhei Sogabe

  • 革の状態を見ながら丁寧に型を抜く、無駄のない職人仕事。

  • 1点1点、手で飾りをつけていきます。