福田手袋株式会社は、東かがわの手袋会社の中で、創業100年を超える一番の老舗です。創業時からずっと縫製手袋を展開しており、その技術を受け継ぐため産地において最多数の縫製職人を抱えています。

海の風が気持よく抜ける工場内では、職人たちが細やかな手さばきで次々と手袋を縫い上げていくミシンの音が響き渡ります。縫い手袋はすべての工程が職人の手仕事で行われます。素材の質感や、指先をはじめとした縫い代部分が触覚の中心である手に直接触れるため、内側の仕上がりにごまかしはききません。

厳選した国産の素材と、わずか2mmの縫い代を正確かつ均一に縫える技術で、着け心地とシルエットの美しさを実現しています。

洋服が裁断の仕方によって見え方や表情が異なるように、手袋も同じ。それを手という小さな面積で表現することの難しさと手袋づくりの奥深さを思い知らされます。フィット感と締め付け感は似て非なるもの。着用してみるとその違いを必ず実感できるはずです。

縫い代のわずかなずれも許さない緻密な日本の職人の技術は、ヨーロッパでも賞賛を浴びています。こだわりの国産生地を、それぞれに異なる特性を生かしながら丁寧に仕上げた手袋たちが揃いました。

福田手袋株式会社
〒769-2901 香川県東かがわ市引田2883

Photo:Yohei Sogabe