サングローブ株式会社のこと
2020.09.20
サングローブ株式会社は、1955年に創業しました。
防寒手袋の製造販売から始まった同社の手袋づくり。産地に多数の手袋メーカーが勃興し、互いに事業の差別化を図っていく中、一年中需要のあるスポーツ手袋の製造に着目し、ゴルフ用や野球用などのスポーツ手袋の本格的な製造がはじまりました。
やがてプロとの契約もはじまるほどとなり、プロゴルファー青木功さんのオリジナルブランドのゴルフ手袋をも手掛けるなど、プロ用・競技用問わず、広くスポーツの分野で手袋を届け、同時に技術を磨いてきました。
スポーツの分野においては、手袋は選手のパフォーマンスをあげ、支えるために使われます。選手自身の体の一部のように違和感なく使えることが基本となるため、自然と求められる品質は高くなっていきます。
そうして蓄積されたノウハウ、技術、品質へのこだわりが土台となり、現在もあらゆるスポーツやアウトドア向けの手袋を得意としています。
そんな同社の強みは、提案型の商品開発スタイル。
相手先ブランドの商品を作る場合、ブランド側のデザインや仕様の指示通りに作ることが一般的には多いと言われますが、サングローブの場合は、生地選びからデザイン仕様まで、工場側から提案するケースが多いといいます。
スポーツ手袋市場において激化する価格競争や、バブル後のゴルフ人口の大幅な減少など厳しい市況を受け、新たに切り開いたのが提案型の道。
サングローブの社員さんは、自転車、釣り、トレイルランニング、山登り、SUP、サーフィン、キャンプなど、スポーツやアウトドアの趣味を持つアクティブな方が多いのも特徴で、自ずと、ひとりひとりが好きな分野、こだわりのある分野に提案をはじめました。
好きだからこそ、さらに自分自身がユーザーだったり、実体験を踏まえていたりするからこそ、熱量を伴って提案できること。
提案を受けるブランドにしてみれば、自社製品のファンの声を聞きながら一緒にものづくりができるも同然。それだけでなく、イメージを形にするのは、何年も積み重ねてきた確かな技術。
サングローブさんなら安心、と頼られることも増え、手袋以外のアイテムの相談まで舞い込むように。
丁寧に対応していくことで、自然と周辺小物の知識まで豊富になり、作れる体制がいつのまにかできているという好循環を生み出しています。
“好き”を起点に広がるものづくりからは、全員が楽しく仕事に向き合っていることが伝わってきます。顧客とのいい関係にもつながっているそうで、社内はいつも明るく穏やかな空気が流れているのが印象的です。
テトでは、夏にはアームカバー、冬には軽くてあたたかいフリースグローブを、いずれもスポーツテイストを取り入れた企画として商品化にご協力いただきました。
素材に合わせた縫い方、仕様に迷ったときの打ち手など、自信をもってご提案いただく場面が多かったことから、安心してゆだねた部分が多かったように思います。満足の仕上がりになりました。
これまで多くのブランドとものづくりに取り組んでこられたからこそ、“今度は自分たちが、この地で、本当にいいと思うものを発信し、楽しみながらものづくりを続けていきたい”と、2020年冬、工場のすぐそばにファクトリーショップのオープンを予定されており、今からとても楽しみです。
サングローブ株式会社
〒760-2601 香川県東かがわ市三本松703-1
UNWASTED(2021.1.6 OPEN)
〒769-2601 香川県東かがわ市三本松1256-7