
手仕事の繊細さが光るしっとりレザー手袋
2017.01.20
tet.の商品ラインナップの中でも、『大人になったらひとつは持っていたい、レザーグローブ』を紹介したいと思います。
tet.の革手袋は、メーカー紹介でも書かせて頂いているクロダさんの扱う商品の中でも、最高ランクの上質素材を集めた逸品たちばかりです。

素材は、イタリアのナポリにある、100年以上もの歴史を持つ老舗タンナーから買い付けた羊革を使用しています。
表面のキメが細かく、しっとり、すべすべとしたその質感は是非実際に手に触れてみてほしいものです。
革の仕上げ方に、素上げ(すあげ)という方法があります。
様々な薬品や成分による塗膜や塗装などを施していない、『素の状態』という意味のため、本来革が持っている、なめらかで弾力のある質感や風合いがそのまま残っているものになります。
素の状態ということは、それだけ、素材そのもののポテンシャルがそのまま現れます。
キズなどがないか、見た目が綺麗かなど、職人の厳しいチェックをクリアしたものは、希少性も高い、上質な革といえるのです。

それだけ上質な革を、こだわりを持って仕入れているクロダさん。
その中でも、本日ご紹介するのは、colorシリーズ!
その名の通り、5色のカラーバリエーション。
5色はどれもベーシックで落ち着いた色なので、コーディネートにも合わせやすく活躍の場も広がります。
素上げ革特有の光沢感がとても綺麗です。
特徴的なのは、tet.の今年の革手袋のラインで多く採用しているピケ縫いという技法。
細かく均一に並んだ縫い糸が美しく、手仕事の丁寧さが窺えるピケ縫い。
一目見たときから惹かれていたのですが、よくよくお話を聞くといくつかある縫い方の中でも、とても難しい技法だそうです。

難しく、手間がかかる縫い方ですが、着用時に内側のごわつきが少なく、着用感も心地よい上に、指が長くすっきりと見えるのです。
細い指の上で縫い目が表にはっきりと見えてしまうため、かなりの縫製技術が求められます。
そこをあえて目立つような明るい色の糸で仕上げてもらったのは技術に自信あってこそ。
ベーシックながら、指先のステッチにアクセントを置いたデザインは、主張しすぎず、でもさりげなくこだわりのある女性を上品に演出できるはずです。
裏地はストレッチ性、吸汗性、速乾性にも優れたサテン生地となっています。

親指の内側と、人差し指のマチ部分(手袋のパーツでは ハギ ともいいます)は、導電革を縫い合わせているので、スマートフォンにも対応しています。
染めの段階で浸けこんでいるので、効果が薄れにくくなっており、反応もとてもよいです。
上質な羊革は伸びもすばらしく、持ち主の手に合わせて伸縮します。
情報盛りだくさんになってしまいました・・・!
使い込むことで深まっていく色や艶の変化もお楽しみいただきたいと思っています。
Photo:Yusuke Kida