tokyobikeコラボレーション手袋
2023.11.10
「tokyobike」とのコラボレーションによって、“街歩きでも自転車でもちょうどいい手袋”ができました。
冬の自転車シーンには必須アイテムとなる手袋。
寒くて辛いと思われがちな冬の自転車も、手袋があれば楽しい!
そんな手袋をつくれたら、というトーキョーバイクの想いに共感し、コラボグローブの開発に至りました。
トーキョーバイクが考える、自転車に乗る時にちょうどいいことはもちろん、自転車に乗らない時にもちょうどいい手袋というコンセプト。
その“ちょうどいい”という感覚を一緒に堀り下げ、素材や作りの面から、実現できるバランスを探っていきました。
自転車用の手袋というと、機能面がしっかりと充実している分、スポーティな要素が強まってしまい、自転車に乗らないときにはなかなか合わせにくく、トーキョーバイクのスタイルにフィットしない。
トーキョーバイクは街を楽しむための自転車。
自転車に乗っているときだけじゃなく、自転車を降りて街を歩いているときにも、買い物をしにお店に入って行くようなときも、そのまま着けていられるような、さらにはさっと外したときにもかさばらずに持ち運べるような、そんなバランスを考えながらデザインしました。
ベースになったのは、実はtet.のmountain fleeceの形。
異素材の組み合わせは、ダウンジャケットやマウンテンパーカー、ウールコートなど、いろいろなアウターに合わせやすく、今回の企画にもぴったりでした。
実際に昨年まで店舗で販売いただき、使ってみた実感による要素を加えるなど、じっくり丁寧に検証をしながら開発をすすめてきました。
手袋の製造を手掛けたのは、自転車をはじめとしたスポーツやアウトドア分野の手袋を得意とするサングローブ株式会社です。
ベースとなったmountain fleeceをお願いしていることもありますが、本格的な自転車用も手掛けているからこそ、要素の足し引きもプロフェッショナル。
安心して開発相談をさせてもらいました。
メイン素材に選んだのはリサイクルポリエステルを使用した、ふんわりと起毛感のあるフリース生地。
フリース生地にも、厚みのバリエーションがたくさんあるのですが、生地別にサンプルを作って検証するなど、すっきりフォルムとあたたかさを実現する素材を選びました。
手の甲には、ストレッチ性があり、形状回復性、撥水性を備えたリップストップ素材を重ねることで、風を通しにくくなっています。
生地の切り替え部分には、夜間の安全性にも配慮した反射素材を、細いライン状にさりげなく縫い込んでいます。
さまざまなスポーツウエアに反射素材がついているものはよく見かけますが、よくよく見るとその大半はその部分に伸縮性がなくても成立するもの。
今回の手袋の場合、ハンドルをぐっと握ったときにテンションのかかる手の甲部分への縫込みだったため、素材に伸縮性があり、硬い着用感にならないような柔らかさもあり、かつ伸縮時、素材に割れが出ない、という条件が求められました。
甲部分への縫いつけは、手袋の構造上難しいことを理解しつつも、最適な素材がないか相談し、提案いただいたのが今回の素材。
海外から取り寄せた反射素材です。
サングローブさんが以前に海外市場を視察していた際、海外では伸縮性のある反射素材をよく見かけるのに、日本ではあまり見かけないな・・・と感じ、入手できる素材を探したことがきっかけとなり、保有していた生地でした。
手袋にとってはほんの一部のパーツのことですが、機能性素材の進歩や流行にも敏感にアンテナを張り、新しいものを積極的に取り入れています。
こういった姿勢の積み重ねがあってこそ、着用感も機能性も両立できる仕様を実現できました。
手の平のアテには、耐久性も高く、フリース生地にもなじみやすいスエード調の人工皮革を。
滑り止めと補強の役割を果たします。
指先はスマートフォン対応。
ちょっとしたマップの確認、街を歩いているときのカメラ、メッセージの確認などのシーンでも、手袋を外すことなく操作ができます。
自転車に乗っているときにうれしい機能を盛り込みつつ、ダウンやマウンテンパーカー、ウールコートなど、さまざまな冬のアウターに合わせやすいデザインの手袋です。
私たち、tet.がお届けしたいのは、防寒のためだけでなく、選ぶ楽しさ、日常で着ける楽しさをお届けできるような手袋。
速く走ることや移動することだけが目的ではなく、景色を楽しんだり、季節を楽しんだり、日常にささやかな変化を加えるツールとしての自転車をつくるトーキョーバイクとのコラボレーションで、冬の街を楽しむ、街歩きでも自転車でもちょうどいい手袋ができました!
<tokyobikeとは>
街を楽しむプロフェッショナルとして、速く走ることや移動することを目的とするのではなく、日常にささやかな変化を加えるためのツールとしての自転車を提供するブランド。
のびのびとそれぞれのペースで人生を謳歌する人たちが集い、東京でありながらのんびりした時間が流れる街谷中でスタートし、 “TOKYO SLOW”というコンセプトを世界へ発信しています。