手袋産業の歴史の中においては、手袋製造から、その縫製技術を核にバッグ製造へと転換を図ったメーカーも多くあり、手袋の産地である東かがわ市(香川県東部エリア)は、実は知る人ぞ知るバッグの産地でもあります。

株式会社ダイコープロダクトは、そんな産地の特性が凝縮されたような特長を持ったメーカーです。
手袋だけではなくバッグや小物類まで自社で製造を手掛ける、産地では珍しい手袋とバッグの二刀流のスタイルを確立しています。

同社が手掛ける手袋は多種多様で、ファッション用をはじめ、スポーツ用、そして特に得意とするのは作業手袋-その中でも特殊な作業や過酷な作業から手をしっかり守る“防護手袋”の分野です。例えば、消防隊、レスキュー隊、機動隊が使う手袋をはじめとし、溶鉱炉作業や林業で使われる手袋などなど、その用途は多岐にわたります。

作業手袋のものづくりは、完成形がない状態からのものづくりだといいます。
特殊な作業現場で、手を護る手袋に求められるのは“機能”そのもの。
どのような作業をするのか、そのときにどのような負荷がかかるのか、そのために何が必要で、そして今、何が足りていないのか、という今のお悩み相談から始まるものづくりです。
既に使っているものがあれば、そこに機能がプラスされていないと意味がありません。

実際に使われる職業の専門性や、使われるシーンが体感としてすべてわかるわけではない中では、細かなヒアリング力と想像力、そしてそれを形にする技術力が必要とされます。
そうして手掛けてきた数々の実績を見て、ダイコープロダクトさんならできるのでは?と多くのオファーが舞い込みます。

ファッション用手袋と、機能が求められるスポーツ用手袋や作業用手袋、そしてさらにバッグと、ものづくりにおけるアプローチがそれぞれ異なる分野を横断的に手掛けることで、培われる技術やアイディアが双方に変換され、よりよいものづくりへと反映されていくのです。

そうして多分野で蓄積されたノウハウを活かして、テトではスポーツ手袋分野から日常使いにも快適な手袋と、作業手袋分野から消防のプロ仕様をベースにしたBEAMS JAPANとのコラボレーションモデルの開発に取り組みました。

 
株式会社ダイコープロダクト
〒761-0904  香川県さぬき市大川町田面17-4

  • 工場隣のショールームでは、同社が手掛けるファクトリーブランドのアイテムも勢ぞろいしています。